マンションVS家具

「マンションVS家具」

新築マンションの家具コーディネート。
マンションと注文住宅の大きな違いは間取りが限られているという点。

限定された空間の使い勝手を左右するのは、間違いなく「家具配置」である。
マンションの間取りに対して家具でどういうライフスタイルを提案するのか?

マンションVS家具のスタート。

電気配線図どおりにテレビを設置すると、2人掛けのソファしか置けず、ダイニングテーブルも既成のサイズだと140cmが最長という間取り。

4人家族がゆっくりできるリビングを作るところから始める。
新築マンションの場合、電気関係は早期であれば変更がきくので、テレビの位置を変更し、掃き出し窓の1箇所を壁とみなし、コーナーソファを置けるようにした。

さらに、特注でテレビボードをL字に折り曲げ、余裕があった通路にはみ出す形にし、通路の一部もリビングとみなすことでリビングの境界線を意図的に広げた。

余裕ができたリビングにはさらに一人掛けのソファを置くスペースもでき、最大6人がゆっくりくつろげるリビングが出来上がった。

当初2人しか座れなかったリビングが、ソファの置き方と特注のテレビボードだけで追加で4人分の空間が生まれた。

ダイニングも140cmでは4人でいっぱいのサイズ。仮にキッチンと平行にテーブルを置いても奥行きが75cmでギリギリの寸法だ。

そんなテーブルは既製品にはない。

そこで、長さ180cm奥行き75cmのテーブルをオーダーメイドで製作し、キッチンと平行に置いた。こうすることで、最大6人が座れるダイニングになった。

既製品では手詰まりになってしまう間取りも、サイズを自由に変更できるだけで4人掛けが6人掛けになる。

もちろんオーダーメイドは安くない、しかし、一生に一度のマイホーム、そのリビングの使い勝手が劇的に変わるのなら、決して高くはない選択だと思う。